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試験制度についての話からスタートです。
公認会計士試験は短答式試験と論文式試験があります。
短答式試験は財務会計論、管理会計論、監査論、企業法を受験します。合格後の論文式試験では、その4科目に加えて租税法と選択科目で民法、経済学、経営学、統計学の中から1科目を選択の追加で2科目の計6科目(財務会計論、管理会計論が会計学という科目になるので正確には5科目)を1度に受験します。
短答式試験合格後、論文式試験は3回受験でき、それで合格出来なければまた短答式試験からやり直しです。
税理士試験では、短答式試験と論文式試験のようなものはありません。
簿記論、財務諸表論の2科目に加え法人税法と所得税法から1科目を選択と消費税法、相続税法、事業税、住民税、酒税法、国税徴収法、固定資産税の中から2科目(科目の組み合わせに制限はありますが)を選択の計5科目の合格を目指しますが、一度に合格する必要はなく、公認会計士試験のような期間的制限はありません。
宮城県に引っ越しをして、修士課程の2年間の大学院生活がスタートします。
公認会計士を目指すコースで会計と税務について学ぶのですが、ちょうどコロナで世間が大混乱の中のスタートだったので、9割がオンライン授業の毎日でした。
いよいよ、大学院生になってすぐ、初めての短答式試験です。この初めての公認会計士試験まで、予備校ではなく独学のスタイルで勉強してきた私ですが、受験中であった日商簿記1級のテキストを片手に試験会場に行きます。会社法と監査論は過去問のみで挑みます。
会社法と監査論は過去問のみでまだ何とかなったのですが、会計科目は日商簿記1級の教科書では全く不十分でした。
まず、試験範囲の広さが全然違いますし、重視すべきポイントも全然違います。
そして何よりも、演習不足だったのです。
独学でなんとかなると思っていた私は、それに全く気づきませんでした。
試験が終了して、即日に解答速報が出ます。 短答式試験はマーク式なので解答速報による自己採点で合否を明らかにできます。
無色
試験を終えての結果が、財務会計論、管理会計論、監査論、会社法の順に78、44、80、70点ほどでした。財務会計論のみ200点満点なので財務会計論がひどい結果です。
そして2回目の試験で、予備校にはまたも入らないのですが、今度は予備校のテキストを購入して独学で挑みます。今回は前回落ちた原因である財務会計論を中心に勉強しました。
2回目の試験結果が、財務会計論、管理会計論、監査論、会社法の順に89、57、85、80点ほどで、またも財務会計論が原因です。
公認会計士短答式試験は500点満点で合格には70%近く得点しないといけませんから、2回連続不合格です。
2回目の不合格で独学に限界を感じた私は、予備校に入学すると同時に、いよいよ2年間が経過したので大学院も卒業します。私が入学したコースでは大学院卒業により、公認会計士短答式試験の4科目のうち会社法以外の3科目が永久免除されるので、3回目の短答式試験で会社法のみを受験し、短答式試験に一応ですが合格します。(この時受けた会社法は85点で、この科目のみで合格ボーダー約7割を超えていたため合格)
ちなみに、今は税理士を目指していますが、大学院で税理士を目指すコースを選択していれば最大で2科目免除されていました。
いよいよ、無職の2年間に突入しました。
無職になり半年が経過した頃、公認会計士論文式試験に進んではいたのですが、得点が思うように伸びず、また膨大な範囲で混乱してしまっていて勉強が辛くなってきたのです。
今までそのような経験はありませんでした。
逃げるように公認会計士以外の仕事を探し始めます。
私は、動物が大好きで獣医師になりたかったのですが、理系からやり直すことを恐れ選択できませんでした。
次に、国際的な野生動物保護の仕事をしようと思いましたが、当然海外に行く勇気もありません。
最後に、空きがあったN動物園の経理の仕事に申し込もうと迷っていたら、数日で既に応募終了になっていたため、こちらも諦めました。 結局色々考えた挙句、このときは資格などほぼ何も持っていなかったため、しょうがなく勉強を再開しました。