こんにちは、安川です。
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伸びしろと達成感
演習問題を解きだしたのは、確か試験まで残り3週間ぐらいからだったと思います。もちろん解きだした時点で、今年度の答案の提出期限は過ぎてました。最初の方に出した何枚かの答案は、提出期限を過ぎていても試験前に返却されましたが。ちなみに返却されたのは、直前答練ではなく上級演習です。本来ならば、去年とかに提出するはずのものです。
まあそんな話は置いておいて、このとき私の手元には上級演習~直前答練の全ての問題が手付かずの状態であったわけです。数とすると、解答時間2時間の問題が18回分、計算問題のみの問題(解答時間は概ね1時間)が17回分ありました。これとプラスして、TACの市販の総合計算問題集の基礎編と応用編で、解いてないのが17回分ほどありました。要は計算の総合問題だけで50題以上解けるものがあったわけです。TACの講座を通年で受けるとこれぐらいの問題数を解けるということなんでしょうが、前年までと比較すると、本当に十分すぎるぐらいの量でした。
何せ2年前の簿記・財表はTACの市販の総合計算問題集の基礎編と応用編、過去問5年分、会計人コースBOOKの直前予想問題集(確か5回分ありましたが、試験日までに全部消化できませんでした。)ぐらいしか実戦問題を解かなかったですし、前年の消費税法(国税徴収法はそもそもちゃんと実戦問題を解いたのは、前日に模試を解いたのみです。)は同じくTACの市販問題集、TACの直前講座の答練とその補助問題10回分ぐらいでした(補助問題が過去問の改題だったため過去問は解きませんでした。)。
実際問題、これだけの数の法人税の計算の実戦問題を解いていったことで、計算問題の対応力がかなり伸びていった実感がありました。上級テキストでの初見時は何をしているのか全く分からなかったような問題でも、最終的には解けるようになってましたね。正直な話、前年までの簿記論、財務諸表論、消費税法の計算問題を解いていく過程では、このような伸びを感じることはなかったですが(実感できてないだけで点数自体は伸びてたとは思うんですけど)、今年の法人税については、自分の成長を明らかに実感することができました。
だから、もしかすると、こういった計算問題は50題ぐらい(自分の中で実感しだしたのは40題ぐらいからでした。)解いて、ようやく結果に表れてくるものなのかなとか思ったりします。こういったものは、やはりTACや大原などの講座を通年(演習問題の提出が絡んでくるのは上級からでしたが。)で受講するからこそ享受できるものなのかなと実感します。
簿記・財表は完全に独学で、消費税もほとんど独学ではあったんですが、法人税については独学では絶対に無理だったと断言できます。論点の理解も難しいですし、やはり最終的には、こういった演習でどれだけの範囲をカバーできるかが勝負を分けてくるのだと思いますし。税理士試験を全教科完全に独学で合格しようなんて、ただの縛りプレイなんだと今になっては実感できますね。
こんな感じで、3週間前から実戦問題を解きつつ、理論も回すというようなことをやっていった結果、なんと試験1週間前にはすべてが解き終わりました。前年までの自分では考えられなかったことです。何せ、2年前は全部解けなかったですし、前年は前日に模試解いてたわけですから。TACの演習問題って、解き直し用の問題用紙と解答用紙もついてるわけですが、今年初めてそれを使いました。試験1週間前を切ってから、こんなにも平穏な気持ちでいたのは今年が初めてでしたね。去年なんて、試験1週間前からようやく国税徴収法の実戦問題に取り組んでいきましたし。
実際問題、去年までは試験が近づくにつれてどんどん眠れなくなっていったんですが、今年は逆でした。確かに6月は本当に眠れなくて、毎日2時か3時ぐらいにようやく寝つけて、6時半に起きるみたいな状態でしたけど、7月になるにつれてどんどん早く寝つけるようになってきました。6月の初めのころは、常に「これ本当に間に合うんか?」と思ってましたが、7月に入るころには、覚えるべき理論暗記は精度高く覚えてましたし、計算の力がついていっている実感もあったので、だんだんと不安は解消されていました。だから模試の結果を見たときに、あんな気持ちになったわけです。
正直な話、仕上がりとすると、自分の中では過去最高の状態だったと思います。というか、前年までの仕上がりが酷過ぎるだけですけど(とは言ってますけど、国税徴収法以外は合格レベルにはあったと思います。国税徴収法は、勝負はできるかもレベルって感じですかね。)。「今年はやることはやった」、自分の中でもある種の達成感を感じながら、いよいよ試験の日を迎えようとするのでした…。
次回に続きます。