お久しぶりです。
最後のブログ更新から気が付けば約4カ月経ちましたが、その間に2022年の税理士試験の結果発表が行われました。前回までのブログでは、未だに簿記3級さえ取れていない状態でしたが、今回はできるだけ熱いうちに(といっても結果発表は1か月前の話なのですが)、私が今年受験した消費税法と国税徴収法の試験への過程とその結果について記したいと思います。まずは消費税法編です。
税理士試験の醍醐味「理論暗記」
消費税というか税法科目の受験自体が初めてである私は、「理論暗記」という税理士試験の醍醐味を今年味わうこととなりました。この理論暗記はやはり一筋縄ではいかず、特に受験生時代に文章暗記などやったことのない理系の自分にとっては、自分なりの暗記のスタイルを確立するのにとにかく苦労しました。とりあえず、「暗記には音読がよい」という話はよく耳にしていたので漫然と音読して暗記し、消費税法なんて直前期の5月~以外は、ほぼこの理論暗記に費やしました。
後から思い返せば、この消費税法の理論暗記は本当にただ漫然と音読して暗記するというものだったので、かなり非効率だったと思います。実際問題4月ぐらいになって、「本当に理論暗記できているのか?」と不安になって、藁にもすがるような思いからTACの音声データを購入したほどです。
しかしこの音声データによって理論暗記に光明が差したのでした。この頃は、1日1時間ほど筋トレをしていたのですが、「筋トレ中に理論の音声を流す」という行為が自分の理論暗記を驚くほど促進させました。これによりようやく、「音声を聞く」という自分の暗記スタイルが見えたのでした。
消費税法の全体的な勉強の話をしますと、今回は本試験に向けたスケジューリングが全くうまくできませんでした。直前期はTACの直前期パックを受講しましたが、それまでは独学であり、初めての税法の試験だったため、正直言って色々とよく分かっていなかったのです。前述のとおり直前期以外はほぼ理論暗記に費やし、今思えば計算の勉強が本当におろそかでした。
一応前年の税理士試験前に1か月半ほど消費税法の勉強をしていた(前年は5月半ばから消費税法を勉強し、7月に入ってこれは間に合うわけがないと消費税法をあきらめた)ので、一通り学習(ネットスクールのテキストを2周したぐらい)はしてはいましたが、直前期(5月~)にやってようやくネットスクールの問題集やTACの市販の個別計算問題集を解き始め、そしてTACの総合計算問題集を解いていったって感じでした。もう5月にはTACの直前講座の受講が始まっているっていうのに。
正直言って5月とか6月の時点では実力完成答練(以下答練)の問題を解くレベルにはとても達していなかったです。理論の勉強にばかりに気を取られて、計算の勉強がおろそかになったことが、今回の消費税法の勉強の反省点と言えます。
仕事面では、6月から午前のみの勤務となり、7月は全休となったので、直前期に勉強する時間は十分に取れましたが、後述する国税徴収法の勉強もしなければいけなかったので、消費税法にかけることのできる時間は、6月で1日4時間、7月で1日6時間って感じであり、その中でさらに理論と計算に充てる時間はその半分ずつってとこでした。
そう考えると実は計算に充てる時間ってそう多くなくて、あまり進まなかったんですよね。総合問題集だったら1題解くのに最低でも1時間はかかり、答え合わせや解説を読むために1題で計2時間はかかるので、できて一日1題でした。そのため、結局のところ答練の問題(本試験と同じ形式の問題。本試験と同じなので試験時間は2時間。)に取り掛かれたのは全休となった7月に入ってからであり、また答練の問題を解く~解説を読むまでを行うと最低でも3時間はかかったので、答練の問題(補充問題とか模試とか諸々を含めると全部で14題だったと思います)を全部解くのにも2週間以上かかりました。
答練の問題って本試験の問題と同じなので、重たくて、毎日解いてると嫌になってくるんですよね。答練の問題を全部解き終えたのは、本試験の10日ぐらい前であり、今思えばまあまあギリギリでした。TACに答案を提出している余裕なんてなかったので、全部自己採点でしたし。自己採点って計算問題の採点は特に問題ないんですが、理論が自分の書き方でよいのかとか不安になる面があったので、今思えば答案提出を利用しておけばよかったです。まあその余裕がなかったわけですが。
この答練は、答案提出者の平均点や得点分布をTACのページから見ることができたんですが、正直言って、これを最初に見たときは本当に焦りました。税理士試験の合格点は絶対評価ではなく相対評価ではあるんですが、一般に60点と言われています。しかし答練の平均点を見ると、平気で75点とかで、さらに100点の人とかも何人かいるんですよ。そんな中自分の点数はというと、70点弱とかのわけです。
そんなこともあり、本試験が近づけば近づくほど、「このままだとどちらも落ちるんじゃないか」とか、「消費税法だけに絞った方がいいんじゃないか」という気持ちに何度もさいなまれました。しかし、自分自身、7月全休という言い訳できない状況に置かれていたため、とにかくやるしかないと自分を奮い立たせました。正直言うと本試験が近づくにつれ、緊張で十分に睡眠をとることも難しくなったりしましたが。最終的には、あくまで自己採点ですが、平均点以上は取れるようにはなっていたので、なんとかかんとか合格レベルに達することができたのではないかと自分に言い聞かせてました。
後編に続きます。