こんにちは。安川です。
今回は塾に就職が決まり塾講師として働いていた頃のことを書こうと思います。
たいていの塾で働く人間は、大学生時代にした塾講師や家庭教師のアルバイトなどがきっかけで、そして子供と接することが好きだから新卒で塾で働くことを選ぶ…というまさに塾業界の黄金パターンとも言えるものに当てはまる人ばかりですが、私は全くそれに当てはまりませんでした。
学生時代に塾講師や家庭教師をしたこともなければ、子供と接することも好きでない、そして新卒でもない、自分で書いていてなんですが、塾講師の反面教師みたいな奴ですね。高校生部門を充実させていきたい会社側と、とにかく就職したい私の利害関係がうまい具合に一致した結果(雇用って本来そんなものかもしれませんが)がこんな塾講師を生んでしまったんでしょうね。しかし、実際のところ「京大」というのは普通の子供達にとって効果は絶大だったように思います。あくまで私の肌感覚ではあるんですが、中学生や高校生でのボリュームゾーンといえる子たち、ここでいうならそれこそ大野高校を目指す中学生や大野高校に通っている高校生ぐらいの子たちには特によく響いていたと思います。
動機はどうであれ、こうして塾講師として働くこととなったわけですが、その際に初めて簿記っぽいことに触れることとなったのでした。それは何かというと「振替伝票」の記入です。
教室が何校かあったので、各教室から本社へ小口現金を移動させる際に記入しなければいけなかったのですが、あの頃は意味が全く分かっていませんでした。今思えばただの部門間の現金移動なので何てことはない(何だったら会計ソフト等へは入力すらしない処理)ですが、借方とか貸方とかの言葉も意味も分かってないんで、何をしているのか、何でこんなことをしているのかも分からず本当に見様見真似で記入しているだけでしたね。
社長がよく粗利とか営業利益という言葉を用いていましたが、当時はその違いなどもよく分かってなかったです。 しかし、そんな私が本格的に簿記に接する機会がついに訪れました。「資格検定制度」なるものが始まったからです
- 簿記
- 英検
- 漢検
- 数検
…などの取得に応じて会社から報奨金が支給されるという制度で、確か簿記3級で3,000円、2級で5,000円、1級で10,000円(他の英検等についてもおおむね同じ。)だったと思います。正直簿記1級を取得した者から言わせると、1級取得で10,000円じゃ全く割には合ってないですが、もらえるだけマシって思わなきゃいけないんでしょうね。
社長から、「受験料は会社が出すから、特に簿記3級の取得を目指すように」との御触れがあり、周りの社員が受けるということもあり、自分も受けることにしたのでした。ちなみに、この資格検定制度ですが、結局約1年後には簿記3級と英検準2級の取得が義務付けられることとなるのでした。
つづく…