こんにちは。山本庸介です。前回のエピソードは「税理士受験記⑯ 最後まで諦めない!相続税法・法人税法で受からない人を脱却」をご覧ください。今回は税理士試験の試験当日の朝までどう過ごしたのかを書いていこうと思います。
法人税法・相続税法の理論暗記を繰り返す
この頃には計算はほぼ仕上がっていました。問題は理論です。「税理士受験記⑮ 税理士試験の勉強で相続税法と法人税法の追い上げ」で理論暗記にキーポイントになると書いたことがあります。
ひたすら暗記してましたが全く時間は足りず、覚えた理論が出る可能性を信じて暗記していました。完璧に覚えられないけど、自分の言葉で書けるようにしようと必死にもがいていました。理論を見開き2ページ分づつ覚えていきます。前に覚えた理論が言えるか試すと、途中でつっかかります。頭をペシペシ叩きながら、何で覚えられないんだと嘆いてました。
法人税の理論を1~2時間やったら、相続税の理論を1~2時間やる。それの繰り返しです。1日に覚えられる量って限りがあるんだなと思いました。ちゃんと毎日コツコツやればよかった。。。受験生の多くは同じ思いをしてるのではないでしょうか(結局、コツコツやれない性分なのですが)
税理士試験への焦りと緊張で夜寝られない日々…
税理士試験は朝からなので朝方に戻さないといけないと思っていたのですが、寝つけませんでした。そこで、前々日は徹夜して前日はしっかり寝る作戦にしました。ゲンを担いで、昨年と同じくちょっと高級な宿を予約しています。寝ていないので、金沢まで交通事故を起こさないように慎重に運転していきました。途中ドラックストアに寄って、今回も合法ドーピングの高価な栄養ドリンクを買いました。
税理士試験前日の夜
宿についた後、相続税法と法人税法の理論暗記を行います。
少しの時間も無駄にできないので、夕食はルームサービスを頼みました。試験直前は自分が間違った部分をまとめたミスノートで確認する…といった方法を取る方もいるようですが、私はミスノートすら作る余裕はありませんでした。試験直前に確認したいかもと思って、1週間ぐらい海外旅行できそうなスーツケースに教材を沢山詰め込んで金沢に来ています。1年目は3科目分の教材を少しだけ持っていたのと比べると大違いです。全然準備できてません。めちゃくちゃ苦しかったですが、この思いをもう1年するのは嫌だ、と思って最後の悪あがきをしていました。
そうしていると夜寝れなくなりました。前日徹夜して疲れているはずなのに。流石に2日徹夜はまずいと思って、念のため買っておいた睡眠剤を飲んで無理やり寝ることにしました。
税理士試験当日の朝
前日は不安だらけでしたが市販の睡眠薬のおかげで睡眠時間だけは確保できました。朝食を食べて、税理士試験の試験会場に向かいます。朝一番の科目が法人税法です。問題に恵まれれば合格できる。可能性はゼロじゃない。やれるだけのことはやったと、こみ上げてくる不安と闘いながら試験直前の時間を過ごしました。気になる論点の最終確認をしようと思っていましたが、不安とプレッシャーを抑えるのに必死で、それどころではありませんでした。
…つづく
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