こんにちは。山本庸介です。税理士受験記をブログで発信しています。
今回は仕事と勉強の両立に悩みながらも追い上げていった時のことを書きます。前回のエピソードは「税理士受験記⑭ 初めての確定申告」をご覧ください。
税理士試験勉強の進捗状況
税理士試験の勉強について進捗状況を述べていきます。
2科目受験を諦めそうになる
会計事務所は5月末までが超繁忙期です。朝、昼休憩時間、寝る前は勉強していましたが、それでも相続税法と法人税法の勉強時間を確保するのは物理的に不可能でした。TACから届く教材が未開封のまま積みあがっていきました。会計事務所特有の繁忙期が明けてから8月前半に試験本番まで2か月ちょっとしかありません。今年の2科目受験を諦めそうになります。税理士試験が長期化するのは、働きながら受験勉強するペースがつかめない(一定のペースで勉強できない)ことも一因ではないかと思います。
相続税法と法人税法の勉強ペースが遅れる
5月末の時点で、相続税法は4月に終了する上級コースまで完了。5月からは直前期コースになるのですが、こちらは手付かず。
法人税法については、かなりひどい状況でした。1月から始まる上級コース分は一切手を付けられず、かろうじてやっていたのが、基礎マスターコースの範囲の計算問題をひたすら解くということだけ。
TACの講義ペースから相続税法は1カ月遅れ、法人税法は5か月遅れです。
6月から猛烈に追い上げよう。そう心に誓って、相続税法も法人税法もまずは計算問題を精度高く、スピーディ-に解くことを意識していました。
相続税法の勉強
相続税法の勉強についてお話しします。
理論の柱上げに苦戦
5月スタートの直前期の1カ月分遅れていました。試験範囲を暗記できたと思ったら、答練を解いていきました。計算はある程度できましたが、理論の柱上げが苦手でした。覚えた理論が細切れになっており、個別理論がつながるところまで至っていませんでした。
暗記は音読を繰り返し、たまにPCでテキスト入力を行い覚えているか確認を行っていました。
相続税法・法人税法で暗記しないテーマを決定
この時期に暗記しないテーマを決めました。相続税法と法人税法の理論暗記ボリュームの多い2科目の受験です。この時期に私の脳みそでは全ての理論暗記は不可能と判断しました。
相続税の理論の中で、山林、非上場株式、医療法人の納税猶予関係の理論は切り捨てました。非上場株式の納税猶予は昨年出た理論でした。山林と医療法人の納税猶予は全国的に利用者がかなり少ない(山林は10件ぐらい、医療法人は250件ぐらいしかないと聞いていました)ので、実務上の特殊な事例は出目が少ないと判断しました。
これが出たら今年は諦めると覚悟を決めました。一見少ないように思いますが、TACの理論マスターでは10題以上覚えるものが減りました。その分、他の理論の暗記を繰り返し、精度を高めました。
法人税法の勉強
深刻なのは法人税法です。上級コースが丸々手付かずで講義のペースから5か月分遅れています。講義を聞いて、答練の理論暗記範囲を覚え、計算は基礎マスターで出てこなかった部分のみ練習問題を解きました。
毎日のように答練を提出
毎日のように答練を提出していました。上級コースは全15回分の答練があるのですが、1週間に4,5回は答練を解いていました。何としても講義ペースに追いつくことを目標にしていました。
ひたすら答練の提出することを目標にしていたので、終わった暗記理論の復習はほとんどしていません。次の理論、次の理論と新しい理論を一旦覚えるのに必死でした。
理論がある程度覚えた段階で答練を解いていましたので、暗記の精度はいまいち。理論の点数はよくありませんでした。しかし、計算は満点近い出来の時もありました。
理論暗記がキーポイント
TACの赤ペン先生から「計算の解答から内容が理解出来ていることは伺える。理論暗記がキーポイントだ、残された時間は少ないが頑張れ!」といった励ましのメッセージを受け取ったこともあります。
猛烈に勉強しました。6月の1カ月間で上級コースの答練15回分を出し切り、直前期コースの序盤まで追いつきました。この頃は、追い込まれたらこれだけできるんなら、最初からやれよと後悔してました。
TAC全国公開模試│税理士
昨年と同じく、都会の会場で税理士のTAC全国公開模試を受験しました。出来が良くないのはわかっていましたが、通信教育の私にとっては、試験会場の雰囲気を味わえる貴重な機会です。
結果は以下の通り…
- 相続税法B判定
- 法人税法D判定
ショックはありませんでした。順当な結果だったと思います。判定の内訳をみると、相続税法の計算がS判定、法人税法の計算がB判定です。
計算はある程度できる。問題は理論だと改めて感じました。
…つづく
次回のエピソードは「税理士受験記⑯ 最後まで諦めない!相続税法・法人税法で受からない人を脱却」からご覧ください。